映像化電子書籍化不可能の文字に惹かれて購入。同レーベルで大バズりしている透きとおったヤツの二匹目のドジョウでも狙ってるのかなと少々失礼な気持ちで読み始めたのですが、こいつは全然別物だぞと読み始めてその異形さに引き込まれました。
メタミステリの惹句の通り主人公達は早々に自分たちが小説世界の登場人物だと認識し行動するのですが柱の章題やページ数、本文前の登場人物一覧など本文を超えて言及するのが楽しかったです。
ライトな作風を逆手に取り第一章の最後は大事件が起こりますが、それでもどシリアスというわけでもなく、これならやっぱり怪しい神野が犯人かなと思っていたらまんまとミスリードに引っ掛かりました。
真犯人を追い詰め夜の学校で対決という展開は盛り上がりました。安藤が消滅の運命を覚悟し最高の相棒である主人公の勝利を確信し後を任せるシーンが熱かったです。
真犯人の正体が名もなき脇役で姿が確定していない真島の役を乗っ取ったという真相にはなるほどそういうトリックが成り立つのかと驚きましたし、小説の外側に行きたいという気持ちも分かる気がして少し同情しました。
ラストはタイトルに隠された秘密により世界が再生しハッピーエンドを迎えられたのが良かったです。