劇場版小説完結編。
ファウンデーションの陰謀により窮地に追い込まれたキラ達。さらわれたラクスを救出するべく力を欲する彼等の前に示されたのはかつての愛機ストライクフリーダムの勇姿だった!
どん底に落とされた状況からの大逆転。超王道の展開で敵味方総力決戦のラストバトルが超熱かったです!
デスティニープランを止めた責任を一人で背負い自分が自分がになっていたキラ。自分の言い訳ばかりでラクスの気持ちを考えていないというアスランの言葉と拳 にぶん殴られ目が覚める場面は年相応の少年のようでした。
やはり小説になることで戦況の把握がしやすく、一度目のレクイエム発射のあとミレニアムが宇宙 を目指し発進する場面や、待ち受けていたファウンデーション艦隊をすり抜けて旗艦を目指していたこと、ミレニアムを守っていたシン達はミレニアムを通してしまったことで反転してミレニアム後方から追ってきたブラックナイトスコードと戦っていたことが理解出来て良かったです。
キラに認められようと頑張っていたシンの活躍も目覚ましかったです。デスティニーがもはや旧式の機体というのは驚きですが、シンのために設計された機体ということでジャスティス以上の動きをするのが凄かったですし、名シーン「分身はァッ! こうやるんだッ!」も熱かったです。ステラの登場も驚きましたが彼女本人というわけではなく、シンの心に残った闇の具現化の表現なのかなと思いました。しかし失った人達の愛がシンを護っているという一文に彼女のなんらかの思念もまたシンの中に息づいているのかなと思いました。
幼帝アウラが事故で若返りの薬を被ってしまい若返った本人だというのも知れて良かったです。
自由を奪うデスティニープラン。カズイの能力のないもののことは考慮されるのだろうかという不安と、デスティニープランにおいては国民は一人の人間ではなく全体を維持する生きた部品でしかないという言葉にあらためてゾッとしました。
英雄としての役目を務めようとしていたラクスですが、それすらも無自覚に望まれる姿を演じていたわけで本当のラクスではない。本当の彼女はささやかな幸せだけを望む普通の少女なんだというのが私も理解出来ていなかったなと思いました。
お互いの愛を確かめ合ったキラとラクスですが、表向きは戦闘中行方不明 という扱いでコズミック・イラの表舞台からは姿を消すようです。DESTINYの物語でも隠遁生活をおくっていた二人ですが世界は彼等を静かに暮らさせてくれるのか。
続編が熱望されますがその場合どんな物語が描かれるのか楽しみです。