【感想】FINAL FANTASY VII REMAKE Traces of Two Pasts

ネタバレあり

 ティファとエアリス、それぞれの幼少期からFF7本編前までの過去を描く小説版。

 クラウドとティファの故郷ニブルヘイムは一時期魔晄で栄えた町ですがそれも過去の話。ミッドガルという都会に憧れる子供達の様子に、ミッドガルとそれ以外に分かれたFF7の世界観がより深く知れて面白かったです。ミッドガルという大都会に憧れて田舎を出て行こうとする様子は実に現実的で、ニブルヘイムという田舎との違いもすごく感じることが出来ました。

 幼い頃のティファはザンガンと出会いザンガン流格闘術の教えを受けることに。しかしセフィロスの反乱が起こり故郷を失ったティファはミッドガルのスラムで逞しく生きていく。

 幼馴染み達に好意を向けられいつかこの中の誰かと一緒になることになるのだろうと子供心に普通の未来を信じていたティファに、彼女は本当に普通の女の子だったんだなと意外な気持ちになりました。

 その後スラムで饅頭を売りながら医師のダミーニに借金を返す生活をおくることになりますが、ダミーニの息子ラケスに騙されていたことが発覚しティファはバレットの協力もあり自由を取り戻すのでした。

 一方のエアリスも幼い頃は母イファルナと共に新羅の研究所に軟禁される生活。ある日研究所からの脱走を企てたイファルナと共に「冒険」に出るがスラムに辿り着いたところでイファルナが力尽きてしまう。途方に暮れる中エルミナ・ゲインズブールと出会ったエアリスはエルミナの元に身を寄せることに。

 やがてエルミナが新羅の仕事をしていることをエアリスに告げ、それでもここにいたいかと問う場面でエアリスがエルミナをお母さんと呼ぶ場面が泣けました。

 二人とも波瀾万丈な半生でしたが、良い出会いに恵まれて真っ直ぐ育ってきたんだなとより世界観を深く知れた一冊でした。