【感想】Re:ゼロから始める異世界生活 38

ネタバレあり

 第七章から続いたヴォラキア編ついに完結!

 スバル達『ヴォラキア帝国を滅亡から救い隊』の奮戦により帝都ルプガナでの決戦はいよいよ大詰め。

 魔女の大魔法アル・シャリオで落ちてくる星を父を倒し元の青年の姿に戻ったセシルスが一刀のもとに斬り、再び発射された魔晶砲をスバルとベアトリスがアル・シャマクで異空間に封じるもスピンクスの奥の手はまだ続く。

 魔力を込め水晶宮を爆破しようと目論むスピンクスだったが、モグロ・ハガネの本体でもあり核となる魔核を愛竜カリヨンを駆るバルロイが遙か上空へと運ぶ。

 マデリンやミディアム、守りたいものを守って散っていったバルロイの生き様に胸打たれました。

 残った水晶宮本体を魔晶巨兵として立ち上がらせたスピンクスに立ち塞がるのは異空間より舞い戻ったプリシラとヴィンセント、ユーガルド、三振りの『陽剣』。スバルもまたスピカと共にスピンクスの『星食』に挑み、ついに帝国決戦最後の戦いが始まる。

 スバルもまた元の姿に復帰し激しい戦いに終止符が打たれる熱いラストでした。

 エピローグは帝国で関わった人々の元をスバルとプリシラが訪ねて回る様子が語られるのがRPGでクリア後に各地を回るみたいで楽しかったです。

 しかし、残酷な真実と共に光に溶けていくプリシラ。運命を変えようとするスバルを止め、慟哭するアルの告白に妾の勝ちだと傲慢に告げる姿は最後までプリシラらしく高潔でした。