読書感想2025年12月

12月の読書メーター
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ナイス数:67

誰が勇者を殺したか 勇者の章 (角川スニーカー文庫)誰が勇者を殺したか 勇者の章 (角川スニーカー文庫)感想
ザックが勇者として旅立ってすぐの頃に出会った事件。王子カルロスから魔王軍との内通者を捜す依頼を受けた一行。シェイプシフターという姿を変える魔物が紛れ込んでいるという情報からそれが誰なのかを捜していきますが、ソロンはそんな魔物の存在自体を疑っていて実際裏切り者は王子の腹心の部下でしたが、それも真の内通者だったもう一人の部下をかばってのこと。さらにカルロス自身がシェイプシフターだったという展開も驚きでした。神と奇跡について人間と魔物の区別などないというのが最後のマリアの行動の伏線になっていたのが良かったです。
読了日:12月31日 著者:駄犬
声優ラジオのウラオモテ #13 夕陽とやすみは道を選びたい? (電撃文庫)声優ラジオのウラオモテ #13 夕陽とやすみは道を選びたい? (電撃文庫)感想
二月先生はどうしてこうも由美子に試練を与えるのか。加賀崎さんが由美子に悪役のオファーばかりで主役の道から遠ざかっている悩みを打ち明けられた時に由美子のしたいようにすればいいと答えてくれたところがそれまでの自分の方針を曲げても由美子の意思を尊重してくれていて泣けました。高橋が出て来た時も強敵でしたがモコはさらに強敵。アーティストのフィールドに降りてきた千佳と乙女は自分には勝てないと勝負を持ち掛けるところは強敵らしいムーブで熱くて泣けました。そんなモコを由美子が胸を張れていないと思いやるところはさすが主人公。
読了日:12月30日 著者:二月 公
スパイ教室14 《夢幻劇》のティア (ファンタジア文庫)スパイ教室14 《夢幻劇》のティア (ファンタジア文庫)感想
『浮雲』のランは『灯』に反逆の疑いありの報を受けその事実を確かめるべくメンバー達に接触を図る。クラウスが『灯』を離れて一年。それぞれがスパイとして邁進する姿にかつて寝食を共にし研鑽を重ねた日々を思い出すランだったが、『灯』の目的はフェロニカが開発した《奈落人形》の奪取だった。《叡智の実》に対抗する兵器を保有することで自分たちが第三の勢力として立ち上がる。それが『灯』の選んだ道だったのだ。『灯』と『鳳』の絆をあらためて感じると共に、祖国を捨てる選択をとった彼女達の決意を感じました。
読了日:12月28日 著者:竹町
スパイ教室13 《燎火》のクラウス (ファンタジア文庫)スパイ教室13 《燎火》のクラウス (ファンタジア文庫)感想
ついに明かされる《暁闇計画》の全貌。その内容はフェンド、ライラット、ムザイアの三国で原子爆弾を開発・保有し世界の平和を保つというものだった。しかしその抑止力を誇示するためガルガドへの使用も計画に入っており、大量虐殺を容認できないギードとフェロニカの間で決裂が起き『焔』の壊滅へと繋がっていたのだった。計画を知った『灯』の面々は成就か阻止かの選択を迫られる。メンバーが成就を選択する中一人阻止を選んだクラウスは『灯』と決別し『蛇』の首領として暗躍を始める。最大の謎が明らかになり面白かったです。
読了日:12月26日 著者:竹町
探偵はもう、死んでいる。13 (MF文庫J)探偵はもう、死んでいる。13 (MF文庫J)感想
大神により《未踏の聖域》に飛ばされた君彦はそこで《特異点》の功罪を知る。《特異点》の起こした奇跡の代償は世界が負うことになるがそれでも負いきれない奇跡を願った場合、その代償は平行世界が負うことになる。二人の探偵を生き返らせるという奇跡の代償で《未踏の聖域》の二人は死に世界から太陽が失われる災厄が起こっていたのだ。《未踏の聖域》に希望を取り戻すダニーとの旅は斎川とシャルも加わり、シエスタと世界を飛び回っていた目も眩むような日々を想像して懐かしくなりました。《SPES》とか懐かしい要素が多くて楽しかったです。
読了日:12月26日 著者:二語十
嫉妬探偵の蛇谷さん (3) (ガガガ文庫 ガの 2-3)嫉妬探偵の蛇谷さん (3) (ガガガ文庫 ガの 2-3)感想
これまでのキャラクターも事件に絡んできてシリーズ完結にふさわしいお話でした。自殺した少女の声が聞こえるという学校の怪談が広まり調査に関わる蛇谷さんと野水くん。やがて明らかになる事件の真相とは。蛇谷さんに似た言動をする宮園。最後これまで関わった人達に囲まれた蛇谷さんと違い独りだった彼女は野水くんに出会わなかった蛇谷さんの姿なんだろうなと感じました。1巻から登場し今回も面倒を起こしてくれたり解決に使われたりと佐々木のキャラクターが面白かったです。普通になるより嫉妬深い方が可愛い蛇谷さん。末永くお幸せに。
読了日:12月23日 著者:野中 春樹
ブラックボックス、誰が解く? 君に綴る4つの謎 (角川文庫)ブラックボックス、誰が解く? 君に綴る4つの謎 (角川文庫)感想
10代向けレーベル内レーベルとのことですが錚々たる執筆陣に気になり購入。まえがきにもあるように各話がWhy、Who、Howを問う内容になっていてまさにミステリ入門書。青柳先生は個性的なキャラや名前でコミカルな感じで楽しかったです。赤毛連盟のミスリードにはまんまとハマりました。秋木先生は主役コンビの設定といい王道学園ミステリという感じのお話で安心して読めました。相沢先生は雪密室。アクロバティックなトリックに驚き。最後は叙述トリックの似鳥先生。性別とかのオーソドックスなものじゃなく捻ったものだったのに驚き。
読了日:12月21日 著者:相沢 沙呼,青柳 碧人,秋木 真,似鳥 鶏
学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖 (角川文庫)学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖 (角川文庫)感想
10代向けレーベル内レーベルとのことですが錚々たる執筆陣に気になり購入。トップバッター梨先生はまさに今の時代向けという作品で最後に一気にゾッとしました。内藤先生はそれ壊したら実は……みたいなオチかとビクビクしていたのでホッとするラスト。藤先生はなかなかエグいですがこれも人気そうなシチュエーションと内容。伴名先生はヒトコワ。切ない物語ともしかしてという希望の残る最後の一行が印象的でした。トリは澤村先生。呪的逃走譚にさすがだなーと思うもやっぱりバッドエンドなのが実にJホラー。
読了日:12月21日 著者:澤村伊智,内藤 了,梨,伴名 練,藤 ダリオ
七つの魔剣が支配するXV (電撃文庫)七つの魔剣が支配するXV (電撃文庫)感想
外なる神の降臨を巡る戦争は大きな犠牲を出しながらも終結。その燃料から一度は拒否したものの、エンリコの“本命”を聞いて汎用人型決戦兵器ぽいゴーレムに乗り込むことを決めたピート。最初のチクチク戦法はギャップでガクッとなりましたがやっぱり巨大ロボ戦は熱い! まさに怪我の功名、強敵を相手に負傷がもとで新たなレベルに至ったロッシも熱かったです。そして最初のガルダ戦で見せた勇気に大好きになったアンドリューズ。友を守った最期に涙。もっとオリバーと肩を並べて立って欲しかった。
読了日:12月21日 著者:宇野 朴人
読心探偵・大葉香夏子は頭がわるい2~心が読めるから真犯人特定までは余裕ですけど証明方法が全然わかりません~ (GA文庫)読心探偵・大葉香夏子は頭がわるい2~心が読めるから真犯人特定までは余裕ですけど証明方法が全然わかりません~ (GA文庫)感想
今回も読心というチート能力で犯人の胸の内は丸わかりでも証拠がなかったりで追い詰めるのに四苦八苦する香夏子の奮闘が面白かったです。第一話は香夏子の父親がプロレスラーというのが意外でびっくり。第二話はちょっと変わって浮気した恋人を殺そうとする女性の心を読んだ香夏子達が殺人を思いとどまらせようと奮闘するお話。事件を未然に防ぐというところで「探偵が早すぎる」が思い浮かびました。第三話はゴリ警部にかけられた冤罪を晴らすため大物政治家の闇に踏み込む香夏子達。サスペンスで読み応え抜群なエピソードでした。
読了日:12月19日 著者:サトウとシオ
ロクでなし魔術講師と福音後記 (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と福音後記 (ファンタジア文庫)感想
作者自ら自身による二次創作で正史ではないとおっしゃる後日談ですが、ヒロイン個別ルートのエンディングを7名分書き切って下さったのはこれ以上ないエンディングじゃないでしょうか。子供達も成長して家族の話になっていたリィエルルートの話がほっこりしました。各ヒロインとも色々重かったり面倒くさかったりしますが皆幸せそうで良かった。最後の最後は魂の円環の先にグレンとセラが再び巡り会う未来が待っていて感動でした。まさにグランドエピローグ。
読了日:12月16日 著者:羊太郎
ロクでなし魔術講師と追想日誌11 (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と追想日誌11 (ファンタジア文庫)感想
感動の大団円を迎えた本編とはうってかわって日常のドタバタコメディにほっとひといき。王道のバレンタインネタに理想の異性の姿で現れるというサキュバスを使ったシスティ達の恋愛ネタ、名探偵ロザリーに在りし日のセラとの偽装新婚生活、そして本編後を描いた卒業式の日の物語。熱い物語も王道ですがコメディも王道の羊先生の物語にはほんとに楽しませていただきました。
読了日:12月14日 著者:羊太郎
ロクでなし魔術講師と禁忌教典24 (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と禁忌教典24 (ファンタジア文庫)感想
ジャティスもまた違う世界の住人で《無垢なる闇》を追うグレンと出会っていたという運命が明かされ、全ては円環の中だったという残酷な真実に驚き。全世界の人々の魔力を集めて放つ最後の一撃という王道の激アツ展開に泣けました。始まりの魔法である【イクスティンクション・レイ】というのもまた熱い。そして最後はセリカも迎えて完全無欠の大団円、ハッピーエンド! 最高の物語を作り上げてくださった羊先生ありがとうございました!
読了日:12月14日 著者:羊太郎
山伏地蔵坊の放浪【新装版】 (創元推理文庫)山伏地蔵坊の放浪【新装版】 (創元推理文庫)感想
土曜の夜に山伏から語られる数々の事件。果たしてそれは真実なのか法螺話なのか。最初は最後になにかどんでん返しがあるのかなと思って読んでいましたが、読み終わってふっつりと姿を消した地蔵坊の余韻に幻想的なひとときを体験できたことが良かったなと思いました。私としてはやっぱりお話は地蔵坊の創作、と思いますがだからこその突飛な設定や解決にも「推理クイズ」として捉えれば面白いなと思いました。「円筒の遠投」がぶっ飛んでいて好きです。
読了日:12月14日 著者:有栖川 有栖

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