【感想】ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる

ネタバレあり

 シリーズ第21弾。結局、霊よりも人間が怖い全三話。強い想いや恨みを遺した者が魔や鬼に化生けしょう するのがテーマかなと思いました。

 第二話、大河内を森司の母に引き合わせる場面が普通の女性である彼女が霊を寄せ付けないまぶしさを持つ人であること、現実的にも霊的にも森司を守ってくれていることが母の偉大さを感じてウルッと来ました。

 また、大河内の妻は彼を恨むどころかずっと守っていた事が分かり、最後の大河内の妻の墓前にかつての教え子達が集まる場面は本当に愛されていた人だったんだなと号泣でした。

 第三話、二度の神隠しにあった男の話からその裏にある謎に迫っていくのが面白かったです。

 神隠し=エイリアン・アブダクションという見解はなるほど確かに共通点があるなと思い面白かったです。

 神隠し事件の裏にあったおぞましい真相。耕助と鏡子の魂が光に消えていく場面がおごそ かではなくおそ れを感じたというのが鬼に変じてしまうほどの鏡子の怨念を感じて怖ろしかったです。

 以前20巻刊行記念の櫛木先生のインタビューでオカ研が関わって以降は死人を出さないルールというのを見ましたが、20巻を超えてその縛りをやめたのか、こよみちゃんの言うように直接会ってない人物だからセーフなのか、気になります。

 こよみちゃんの手を握っただけでも森司よくやった! と思ったのにそこからおでこにキスは進展しすぎだぞ!