読書感想2026年7月

7月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:0
ナイス数:33

ノーゲーム・ノーライフ13 ゲーマー兄妹たちは『魔王』を討つ(すくう)ようです (MF文庫J)ノーゲーム・ノーライフ13 ゲーマー兄妹たちは『魔王』を討つ(すくう)ようです (MF文庫J)感想
ただ倒されるために生まれた『魔王』を空たちがどうやって救うのか、ハラハラする戦いが面白かったです。初見殺しの攻撃を繰り出してくる魔王を相手に空たちが持てるゲーム知識を使って繰り出される攻撃を予測して対策していくのがRPGを攻略しているようで楽しかったです。そして敵を欺くにはまず味方からという言葉通り、仲間達すら欺き繰り出した切り札に驚きでした。魔王が救われて良かった。最初から全て読み切り妖魔種を攻略した空。混乱極まるディスボードで次はどんなゲームが待っているのか楽しみです。
読了日:07月26日 著者:榎宮 祐
悪食緋蒼は×××なのか? (講談社ラノベ文庫 や 7-1-1)悪食緋蒼は×××なのか? (講談社ラノベ文庫 や 7-1-1)感想
しっかりミステリしてて面白かったです。ミッシングリンクの名前の数字は椿で違うかなーと思っていたけど第四、五の事件でやっぱりそうなんだと思ったらしっかりミスリードで探流と同じく消沈。千夜子先生もいかにもという感じの情報があったのでそうだろうなと思っていたらどんでん返しにびっくり。なんだかんだ聖華も生きてましたを予想していたのでヒロインが二人とも退場が一番驚きかも。ラブコメシーンにヒントが隠されてるのいいですよね。特殊ルビ多めも良き。紅蓮館とかのタイトル出てくるの通ですね。
読了日:07月26日 著者:夜方 宵
掟上今日子の設計図 (講談社文庫 に 32-52)掟上今日子の設計図 (講談社文庫 に 32-52)感想
今日子さんvs爆弾魔の一戦。扉井が怪しいのは見当が付きましたが、真相を隠すために彼女が張り巡らせた嘘のおかげでそこから何度もひっくり返る展開が面白かったです。爆破までのタイムリミットと犯人の罠で眠ってしまった今日子さん。ハラハラする展開が久しぶりでした。最後は市井の人々の良心に賭けるという、お金しか信じない今日子さんにしては珍しい解決。その結末にちょっとジーンと来ましたが、やっぱりちゃんと多少の手は加えていたのがさすがでした。今回の羽川ポイントは昔私服を持っていなかった。
読了日:07月26日 著者:西尾 維新
映画ノベライズ 岸辺露伴は動かない 懺悔室 (集英社オレンジ文庫)映画ノベライズ 岸辺露伴は動かない 懺悔室 (集英社オレンジ文庫)感想
映画の美しいヴェネツィアの風景が蘇ってくるような北國先生の筆致が素敵でした。きっと露伴先生みたいにたくさん取材したり資料を集められたんだろうなと思いました。映画では分からない登場人物達の心情や、街の風景の土台にある背景までしっかり描かれ、あの場面はこんなことを考えていたんだとか、あそこはそういう意味があったのかと新たな発見が出来たのもとても良かったです。5部に絡めてか黄金や風というワードにニヤリ。ロレンツォのガッカリで画像検索したら出てくるだろう姿とかユーモアのある場面もあったのが面白かったです。
読了日:07月20日 著者:北國 ばらっど,小林 靖子
のうりん 14 (GA文庫)のうりん 14 (GA文庫)感想
思えば農業が抱える問題を砂糖菓子ならぬギャグとパロディでコーティングしたラノベでした。東京にやって来た耕作達が見たのは令和の一揆とそれを先導する政党。そしてシンボルとして祭り上げられた林檎の姿。十年の時を超え仲間達と共に林檎を取り戻すため世界を救う農業高生達の姿が熱かったし笑えました。シリアス成分多めながら間に挟まれるギャグがやっぱりのうりんらしくて面白かったです。結局ベッキーが全部持って行く。白鳥先生の作品で一番泣けるのはやっぱりあとがきなんだよな。お疲れ様でした。これからも楽しみにしています!
読了日:07月14日 著者:白鳥士郎
謎解き勇者の精霊無双1 ~大図書館で本ばかり読んでいたら世界最強の勇者になりました~ (MF文庫J)謎解き勇者の精霊無双1 ~大図書館で本ばかり読んでいたら世界最強の勇者になりました~ (MF文庫J)感想
久追先生初のハイファンタジー。精霊の支配するダンジョンを攻略し一定数の勝利を目指すという大枠は同レーベルの神飢えを思い起こさせました。数々の謎が仕掛けられた迷宮を主人公が仲間と共に攻略していく様子にワクワク。魔王の復活と勇者と共に戦った七体の精霊という王道設定も良い。自身の欠点からカルムに拒絶されるのではと思っていたクロシェットに、幼馴染みを失ったカルムが彼女の気高さを見て救われたんだと告白する場面にウルッと来ました。最後はライアラから更に選択肢が広がった真ヒロイン問題も発生した辺りがぽいなと思いました。
読了日:07月14日 著者:久追 遥希
勇者は論理で死に絶える (電撃文庫)勇者は論理で死に絶える (電撃文庫)感想
特殊設定ミステリならぬ特殊設定頭脳戦という感じで面白かったです! 前半はライアーゲーム的な多人数による試験。全員が勝利するのではなく、全員が不幸になって勝者がいなくなるという勝ち方が斬新で面白かったです。後半は能力者との騙し騙されの異能バトル。飄々としたロックのキャラが好きです。こちらでも争いをなかったことにし、行ってきたことを無意味にして勝利するという勝ち方が確かにヒーロー的ではなく悪魔的なやり方だなと思って面白かったです。主人公も名探偵も全てを読み切っている逆転に次ぐ逆転が楽しめました。
読了日:07月14日 著者:零真似
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeアスフィ (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeアスフィ (GA文庫)感想
本編で神出鬼没な活躍を魅せるヘルメス・ファミリアのエピソードと、出自が王女であることが言われていたアスフィの過去が明らかになる二編。第一話は幽霊船事件の謎と数々の伏線が楽しかったです。第二話はアスフィの両親の毒親ぶりに苦しい気持ちになりましたが、ヘルメス達の助けでアスフィが鳥籠から抜け出す決心をする場面が熱かったです。指をくわえて黙って見てろ!が良かったです。でも何かを言いかける母に心が動いたり、やはり両親の愛情が欲しかったんだなと切なかったです。一話のラストで故郷をぶっ壊す場面に繋がるのも良かったです。
読了日:07月13日 著者:大森藤ノ

読書メーター

読書感想2026年6月

6月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:0
ナイス数:73

彩野ヒカリは見逃さない ICAS 奇異事案科学分析課 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)彩野ヒカリは見逃さない ICAS 奇異事案科学分析課 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
怪異はフックだけで一見しただけでは不可解だけど科学的な説明は出来そうな事件という世界観。進藤先生は元科捜研とのことで最新科学を使ったトリックが面白かったです。好奇心旺盛なヒロインに振り回される主人公という王道なキャラ配置から徐々に仲間が増えていく感じが良かったです。就職か進学か、人生の岐路で悩む主人公・航が事件を通して成長していく姿も良かったです。最後の事件で行方不明になったヒカリを捜すため仲間達に協力を訴え「弱い自分をねじ伏せて進む」場面が熱かったです。
読了日:06月29日 著者:新藤 元気
小説版 都市伝説解体センター 下 (集英社文庫)小説版 都市伝説解体センター 下 (集英社文庫)感想
あざみに正体を明かしたジャスミンはSAMEZIMA管理人の罠の前に倒れた。富入と共にジャスミンの痕跡を追ったあざみは管理人の正体とその目的に辿り着く。あとは警察の仕事だと彼女を傷つけまいと事件から手を引くよう富入に言われたあざみが、心おきなくジャスミンと再会するために管理人を止める決意をあらたにする場面がウルッと来ました。廻谷のいつかは一人で解体する時が来るかもしれないという言葉が最後の解体を予感していたのかと思うと熱かったです。あらためて数々の伏線があったのを楽しめて面白かったです。
読了日:06月23日 著者:松澤 くれは
小説版 都市伝説解体センター 上 (集英社文庫)小説版 都市伝説解体センター 上 (集英社文庫)感想
一部省略されたりしていたみらい文庫版と違って本編をしっかりノベライズ。と言っても文章のみではなく、SNS部分は一部ゲーム内の画像を使って再現、都市伝説の特定場面でもゲーム画面が使われていて楽しめました。描写については基本ゲーム内で伝わる部分がほとんどで、新たに心情を深掘りしていく感じはなかったですが、元々ドット絵で粗くても違和感を感じないゲームを思うとそこまで深掘らないのが正解かなと思いました。美桜の話のラストはそうえばそこまであったんだとあらためて児童文庫ではカットだなと納得。
読了日:06月23日 著者:松澤 くれは
レイの世界 ―Re:I― 3 Another World Tour (電撃文庫)レイの世界 ―Re:I― 3 Another World Tour (電撃文庫)感想
三部作完結編。名前だったり写真に写らなかったりとレイの正体は幽霊みたいなものかと思っていたら、生き霊というちょっとひねったものだったのが面白かったです。社長も過去に生き霊で因幡と居たことがあったというのが、だから今までも意味ありげな言動があったりレイを気に掛けていたんだなと繋がって面白かったです。アリスを連れていた因幡がこれから未来の自分がレイを連れてここに戻ってくるんだと気付くところは前巻の「絵から生まれたストーリー」を彷彿とさせて、あの話自体ここに繋がる仕掛けだったのかなと思いました。
読了日:06月15日 著者:時雨沢 恵一
レイの世界 ―Re:I― 2 Another World Tour (電撃文庫)レイの世界 ―Re:I― 2 Another World Tour (電撃文庫)感想
「魔女は最後に笑う」が好き。まだ科学の発展していない中世時代に自然科学の知識をもって魔法のような事象を起こした者が魔女と呼ばれた、みたいな話と思ってレイの協力で魔女狩り隊をやり込めたところはスカッとしました。エマが山高帽達は本気で後悔していたはず、というところも優しくて良かったです。そして最後は本当に魔女だった、というのを情景でバラすのがとても素敵だなと思いました。「絵から生まれたストーリー」もタイムパラドックスを使った感動的な話でしたが、こちらも異世界を扱った本作らしい最後のオチにびっくり。
読了日:06月14日 著者:時雨沢 恵一
レイの世界 ―Re:I― 1 Another World Tour (電撃文庫)レイの世界 ―Re:I― 1 Another World Tour (電撃文庫)感想
追っていた電子書籍版は完結まで行かなかったのでいずれ単行本版を読もうと思っていたところ、書き下ろし付きで文庫版が発売されるとの朗報に喜びました。既存の口絵も収録されていて電子版のあとがきを除けばまさに決定版だなと思いました。「キノの旅」と違って異世界ではもっとやりたい放題出来るのが面白さだなと思います。最初の方の話とか意外と覚えていてあらためて面白かったです。毎回匂わされるレイの正体についても楽しみ。書き下ろしはポストアポカリプスに憧れる罪深さをチクッと刺してくるのがさすが時雨沢先生。
読了日:06月14日 著者:時雨沢 恵一
キノの旅XXIV the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅XXIV the Beautiful World (電撃文庫)感想
「試される話」は髭男が死んでいなかったあたりでひょっとしたらと思っていたのでオチににんまり。「ライフルの話し」は後味の悪い結末になるのかと思ったので心温まる結末で良かったです。「×××××の旅」は副題からして周年的な話なのかと思っていたので、一読した時は地味だなと言う感想でした。×××××が私達で、モラトリアムの季節に『キノの旅』と出会い、キノから他の世界の話をたくさん聞いて、時が経ってもその時の思い出は消えない、というメタファーだったのかなと考えると周年にふさわしいなと感じました。
読了日:06月05日 著者:時雨沢 恵一
【奇譚】都市伝説解体センター (集英社オレンジ文庫)【奇譚】都市伝説解体センター (集英社オレンジ文庫)感想
アンソロジーである断篇集とは違い全編氏家先生の筆による短編集。「○○が○○で○○なのかも」という言い回しや、ドット絵が思い浮かぶ表情の描写が出てくるのがゲーム本編を想像出来て良かったです。山田ガスマスクが地下アイドルの失踪事件を追う話が面白かったです。最後、合歓が山田に依頼した理由がかつて山田達が自分の父を炎上させたからというのが分かるところは、それまで山田の思うようにまだ何も分かっていない幼い少女だと思っていた合歓が逆に山田を追い詰めていく様子がホラーな描写もあいまってゾッとしました。
読了日:06月04日 著者:氏家 仮名子,集英社ゲームズ
名探偵じゃなくても (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)名探偵じゃなくても (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
今作も各章でちゃんと完結しながら周りの内容が繋がっていく連作短編としての面白さも良かったです。前作で捕まった九鬼が再び現れたのは驚き。碑文谷さんの病状は良くなることはないんだなぁと切なくなりますが、過去の幸せな時間を体験していると思うと少しの救いもあるように思いました。第三章、打ち上げ会場で盛り上がっているところに届く我妻からの連絡で楓が「事件だ、本物の名探偵の出番がやってきたのだ」と思う場面が空気が切り替わるようでかっこよかったです。「まさかあの四季が……こんなに早く」のオチにはだぁっと脱力しました。
読了日:06月04日 著者:小西 マサテル
蝋燭は燃えているか (講談社文庫 も 59-3)蝋燭は燃えているか (講談社文庫 も 59-3)感想
連続放火事件に失踪した友人が関わっている可能性を知り、真相を突き止めようとする周と芽衣。瞳子と菜夏がマルチ商法の関係者に復讐しているのではないかという推理が進み、次は周がターゲットにされている、というところで全く無関係の犠牲が出ることで事件の根本から違うのでは無いか? という提起がされるのが面白かったです。京都の文化財が次々と燃やされていく様子は「爆弾」を思い出しました。事件の加害者より加害者家族の方が誹謗中傷の被害に遭いやすく支援が必要であるという問題は考えさせられました。
読了日:06月04日 著者:桃野 雑派
デモンズ・クレスト4 覇権∽争奪 (電撃文庫)デモンズ・クレスト4 覇権∽争奪 (電撃文庫)感想
コンケンの悪魔・アモンが覚醒し木佐貫の襲撃を撃退したユウマ。アクチュアル・マジックに逃げ込んだ木佐貫を追ってカルシナの領主館に潜入したユウマ達は領主の椅子に座る大人のプレイヤー登坂に出会い囚われてしまう。子供たちだけで話が進んでいくのだと思っていたので大人プレイヤーの登場にびっくり。リーダーに推されようとするユウマがすみかを捕獲した真実を話し皆を不安にさせるようではリーダーの資格がないと言う場面が印象に残りました。メインコンセプトが《クラスメイトを捕獲する話》というのもびっくり。
読了日:06月03日 著者:川原 礫
都市伝説解体センター 断篇集 痕 (JUMP j BOOKS)都市伝説解体センター 断篇集 痕 (JUMP j BOOKS)感想
ホラー作家梨先生と屍人荘の殺人の今村先生を迎えておくる短編集第二弾。宮本先生は今回もサブキャラの内面にスポットを当て、日部先生は再びガイドを主人公にと個性を出されていたのが良かったです。今村先生のお話は富入警視監の有能さが楽しめて満足でした。紅茶のお供で決裂してしまったけどお互い友達になりたがっていたのが叶って良かった。富入の言葉が司書に伝わって、それがさらに本編へと繋がって行ったというのも良かったです。
読了日:06月03日 著者:『都市伝説解体センター』(墓場文庫),今村 昌弘,田中 創,月並 きら,梨,日部 星花,宮本 深礼,集英社ゲームズ
ソードアート・オンライン オルタナティブ ギャンブラーズ・オナー (電撃文庫)ソードアート・オンライン オルタナティブ ギャンブラーズ・オナー (電撃文庫)感想
イカサマやテクニックで勝つのかと思いきや、弄すべき策はなくただ勝負を続けるだけ、という簡単ながら実行するのは難しい戦いだったのが面白かったです。最後にオクトーバーがファザー・グースに「君だけがここで本物のギャンブラーになれるのがうらやましい」と囁いたのが、あぁこの人は本当にギャンブラーという生き方なんだなと感じました。読み終わってhonorが名誉という意味を知って、この場面はオクトーバーがギャンブラーという自分にとっては名誉である生き方を得られるかもしれない機会を贈った場面だったのかと思いました。
読了日:06月03日 著者:周藤 蓮

読書メーター

読書感想2026年5月

5月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:0
ナイス数:57

ソードアート・オンライン29 ユナイタル・リングVIII (電撃文庫)ソードアート・オンライン29 ユナイタル・リングVIII (電撃文庫)感想
一からサバイバルしてるユナリンサイドと、SFに突入してるUWサイドのギャップが面白い。キリトさんもユナリンでは仲間と力を合わせて強敵に挑み、UWでは心意でなんでもありの無双するのが二つの物語を楽しめている感じがしていい。今回は特にジェノリジア戦のラストで天空からのソードスキルを決めるところが熱かったです。エクスキャリバーや加護の伏線も良かったし、移住組の最期に都合のいい幻聴を重ねつつ、でもその責任を取ることになると述懐するところが切なかったです。プログレッシブはキズメル関係が進まないとってことですね。
読了日:05月15日 著者:川原 礫

読書メーター

読書感想2026年4月

4月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:0
ナイス数:72

一次元の挿し木 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)一次元の挿し木 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
200年前の人骨とDNAが同じというメインの謎はもちろん、主人公を含め何か隠されていそうな登場人物達、謎を追う者を襲う怪人物の存在など先が気になり一気読み。とても面白かったです。読み終わって堂々とタイトルが答えだったのがビックリでした。紫陽の存在がイマジナリーフレンドというのを疑っていたのでしめしめと思いましたが、やっぱり実在していて、存在の痕跡が公には無い理由になるほどと納得。そこから紫陽の行方や唯の正体など、解説にあるようにどの謎を楽しめばいいのかちゃんとコントロールされているのが楽しかったです。
読了日:04月28日 著者:松下 龍之介
杖と剣のウィストリア(15) (少年マガジンKC)杖と剣のウィストリア(15) (少年マガジンKC)感想
バアルの力によってモンスターに変えられてしまったチャールズ。ウィルが彼を救うため迷いを振り切り倒す決意をする場面は王道で熱かったです。敵にもそれぞれの過去があるのが切ない。そしてこれまでの魔剣を重ね合わせる新必殺技。バアルを倒すために今も編み出されている最中というだけあって次々と必殺技が登場するのが本作の楽しみでもあります。『神』という概念が存在しなかったことも明かされ、これがどういうことなのか気になります。一件落着しエルフィとゆっくり再会出来たのも束の間、次はどんな冒険が待っているのか楽しみです。
読了日:04月16日 著者:青井 聖
お嬢様頭脳戦~お嬢様は頭脳ゲームの完全勝利をご所望です~ (GA文庫)お嬢様頭脳戦~お嬢様は頭脳ゲームの完全勝利をご所望です~ (GA文庫)感想
大企業のお嬢様が通う学園で行われているゲームという設定なので買収とか企業経営に関わる要素があるのが面白かったです。第三章は缶蹴りという鬼ごっことかくれんぼの要素を持つゲームで、その要素を反転させて勝利するというのが面白かったです。ショッピングモールが舞台というのが逃走中みたいで面白かったです。最後に逆転するのが頭脳戦の醍醐味だと思いますが、ブレーンの隼人が最初から全て読み切ってシナリオを書いているのではなく、晴音や他の要素も絡んで勝利しているのが少年マンガチックでいいなと思いました。
読了日:04月16日 著者:細波小路

読書メーター

読書感想2026年3月

3月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:0
ナイス数:83

魔王2099 5.魔王降誕都市・渋谷 (ファンタジア文庫)魔王2099 5.魔王降誕都市・渋谷 (ファンタジア文庫)感想
今のゼノールの悲しい過去。それを「どうでもいい」と切って捨てるベルトールにやはり魔王は寄り添わないんだなと思いましたが、不死の人生への心構えとしてゼノールのことを考えてだったのが格の違いを感じました。そして《明星》との決戦。メイの魂が融合した時の感じで復活はないだろうなと思っていたので、高橋達の活躍で奇跡が起こされたのが号泣でした。かつて青葉を救えなかった悔恨から備えを行っていたのが、ベルトールが《黒雷》への備えを行っていたのと、緋月の能力の説明がされていたのが伏線になっている所がさすがだなと思いました。
読了日:03月28日 著者:紫 大悟
虚構推理 忍法虚構推理 (講談社タイガ シ-A 08)虚構推理 忍法虚構推理 (講談社タイガ シ-A 08)感想
どのエピソードもクラスメイトだったり過去に九郎と関わりのあった人物が登場するのが繋がりがあって面白かったです。九郎と岩永の道行きにひとつの答えが出るという巻で、九郎の過去を描くことで今と未来に繋げるイメージなのかなと思いました。第二話は化け物が嘘を吐いていたのが珍しく驚き。これまでは秩序に反する九郎をいつか殺さなければならないのかもという不安が岩永の中にあったのが、今回人間に戻れる方法が見つかる展開。次は岩永が選ばれた理由や知恵の神として使い潰される運命を変えていく展開になるんだろうかと楽しみ。
読了日:03月22日 著者:城平 京
魔女の館の殺人 (ハーパーBOOKS+)魔女の館の殺人 (ハーパーBOOKS+)感想
体験型謎解きゲームの最中に本物の殺人事件が起こるという内容ですが、作中で出題される謎解きがしっかり図版入りで読者も挑戦できるようになっていてしっかり謎解きにも力が入っているのが新鮮で面白かったです。謎が時限的に提示され館からの脱出にはそれを解かないといけないというのでクローズド・サークル作りも納得。真相も大謎の解き方に小謎が関わってくる感じや顔のない死体は疑えというセオリーもちょっとひねってあるところが面白かったです。謎クラ用語集は初耳のものもあって勉強になりました。メタ解きの多用には注意。
読了日:03月21日 著者:三日市 零
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(28) (ガンガンコミックスONLINE)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(28) (ガンガンコミックスONLINE)感想
文化祭もいよいよ終了。といってもまだ打ち上げ編が続くのだけれど。推しが交際や結婚を発表した時の祝福やモヤモヤを「自分との時間より大切な時があるってなると、もう私はその時間から去る時が来たんだなって」ともこっちが言語化してくれるシーンが良かったです。
読了日:03月21日 著者:谷川ニコ
また殺されてしまったのですね、探偵様6 (MF文庫J)また殺されてしまったのですね、探偵様6 (MF文庫J)感想
日本家屋という日本ミステリの伝統と、それが増築を繰り返し巨大化した結果一つの村となったというファンタジーが融合した舞台がワクワクしました。そこで空中に吊られた部屋という密室で起こる殺人事件。朔也が頭と身体で別々に學水のものとくっつきそれぞれ蘇るというのがこの作品ならではの展開で驚き。理論を超えた繋がりで共鳴しあい事件を解決に導くのが面白かったです。「最初の七人」のうち5人が集結してるのも運命か。鳥籠に閉じ込められたまま死んだ阿修鴉、一族に愛されなかったが兄のため一族再興を誓う惨美。二人の少女が切ない。
読了日:03月21日 著者:てにをは
むかし僕が死んだ家 新装版 (講談社文庫 ひ 17-42)むかし僕が死んだ家 新装版 (講談社文庫 ひ 17-42)感想
「透明な螺旋」で「私」が湯川先生の若かりし頃の姿なのではないか、という考察を知り購入。相棒が元カノということで恋愛も絡んでくるので今の湯川先生を想像するとちょっと若気だなと思いますが状況証拠は十分ですね。そしてなんといってもお話自体もものすごく面白かったです。一軒の家を捜索するだけで連続するヒントが出て来て真相に近づいていく、まるで脱出ゲームのようで楽しかったです。まさかこの家の中だけで一冊終わるのかと思っていたらその通りでしたね。沙也加の正体と家で起こった悲劇の真相に驚きました。
読了日:03月14日 著者:東野 圭吾
あなた様の魔術【トリック】はすでに解けております2 -裁定魔術師レポフスキー卿とその侍女の事件簿- (電撃文庫)あなた様の魔術【トリック】はすでに解けております2 -裁定魔術師レポフスキー卿とその侍女の事件簿- (電撃文庫)感想
ファンタジー×倒叙ミステリ第二巻。今回はとある魔術師一族の跡目争いにまつわり起こっていく殺人事件を二人が解決。魔術という扱いを間違えれば何でもありになってしまう設定を上手く取り入れてあるのがこのシリーズの魅力だなと思います。事件に登場するホムンクルスが当主の隠していた秘密に繋がっていたりと真実への伏線も張られていたのがお見事。人間に化けたレポフスキー卿に熱を上げるダニエラが可愛い。バーナビーとパティの、悪役と行動を共にするようになる少女のコンビがいいし、隼も加わるとリネット達との対比みたいでさらに良い。
読了日:03月14日 著者:白金 透
アナヅラさま (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)アナヅラさま (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
都市伝説×ミステリーという内容に惹かれて購入。キャラクターが軽妙で読みやすかったです。実際に大穴という怪異が存在し事件に使われているのは星新一先生の「おーいでてこーい」を想起させ、どんでん返しとは最後に中の物が全部出てくるのでは? なんて思いながら読んでいました。「二人いた」「探偵さんも」や電話番号あたりはヒントだろうなと思っていましたが、なるほどこんなところもという真相も面白かったです。最後は主人公も怪異に囚われるあたりがJホラーらしい。第四境界さんに前日談のコンテンツがあるので気になる方はぜひ。
読了日:03月07日 著者:四島 祐之介
天羽ルイナの空想遊戯 彼女の作った鬼畜ゲームを、僕が攻略するまで (ファンタジア文庫)天羽ルイナの空想遊戯 彼女の作った鬼畜ゲームを、僕が攻略するまで (ファンタジア文庫)感想
殲滅者プラマーズ戦で圧倒的な敵の力に屈するパスカル卿のもとへ高瀬が現れ、使徒を撤退させてくれという卿の言葉に「アレを倒しに来たのさ」と答えるところがかっこよかったです。戦いが進み高瀬が追い詰められたと思ったとき、「もう12分経った」と一言。どうやって倒すのかと思っていたので夜天竜を退けた同じ手は二度使えないけど世界の方を騙すことで太陽を昇らせたのが驚き。ティレイアに一度しか使えない宝具をここで使わせたのも熱い。最初は対立していたパスカル卿が高瀬の戦いを見たことで皇女への提言を後押ししてくれたのも熱かった。
読了日:03月05日 著者:ショーン 田中

読書メーター

【感想】魔王2099 5.魔王降誕都市・渋谷

ネタバレあり

渋谷に降り立ったベルトール一行。

渋谷では《クラヴィキュラ》という悪魔を召喚できるアプリがファミリアに強制的にダウンロードされる。人々は悪魔を呼び出し友人あるいは労働力としてそばに置いていた。

悪魔を呼び出すというのはメガテンのようで面白かったですし、悪魔同士を戦わせてレベルを上げていくのはポケモンバトルみたいで面白かったです。

 

メイの情報を得るために女体化してマッサージ店に潜入することになったベルトール。
ベルトールについて熱く語るマキナの様子が面白かったです。

また、ネットに繋がらなくなった高橋が解析をするシーンも高橋のマニアックなところが面白く、サイバーパンクという世界観も楽しめて良かったです。

この辺りのユーモアあるシーンやちりばめられたパロディと後半の熱さのギャップが良いですし、伏線も仕込まれているのが紫先生の物語作りが上手いなぁと思うところです。

 

ベルトールの前に姿を現したゼノールの正体も明らかに。

業剣候ゼノールが最期までマルキュスを友と呼び恨むことなく、マルキュスも揺らぎながらゼノールを炉にくべる回想は切なかったです。

今のゼノールの悲しい過去。不死を人工的に作り出す実験の材料にされ、友人の身体を継ぎ接ぎされたという壮絶な内容に同情しました。それを「 どうでもいい 」と切って捨てるベルトールにやはり魔王は寄り添わないんだなと思いましたが、魔王なりの新たな不死へのアドバイス、ここから先まだまだ続く不死の人生への心構えとしてしっかりとゼノールのことを考えての行動だったのがさすがと格の違いを感じました。

ベルトールへ挑むゼノール。マギノ・ギア《黒雷 オルタナティブ 》の武器が魔法を撃ち出す銃剣《フォーマルハウト》、高速移動はスラスターというのがまたかっこいい。

超高速移動を可能にする《黒雷》の必殺技を、一度見ていたベルトールがすでに対策していたのも同じ手は二度と通じないという強さを感じてかっこよかったです。

 

序盤でベルトールから助言を受けた客引きの獣人がグラムに助けられ、自分も誰かを助けられると駆け出すシーンも良かったです。最初の時になにかあるかなと期待していたのでその後の活躍があればなお良かった。

 

そして《明星》との決戦。メイの魂が取り込まれた時にもう融合して引き離せないとされていたので彼女の復活はないだろうなと思っていたので、高橋と緋月の活躍で奇跡が起こされたのが号泣でした。

かつて青葉を救えなかった悔恨からベルトールと共に次への備えを行っていたのが、先のベルトールが《黒雷》への備えを行っていたのと、序盤に緋月の確率を操る能力の説明がされていたのが伏線になっている所がさすがだなと思いました。

そしてベルトールに倒されたゼノールが助太刀に入り、先に使わなかったという魔剣《ゼノール》を振るうのも良かったです。

戦いの中で高橋がさらに上の段階へと昇華する場面。ここで彼女はファンタジー世界のウィザードの対比である、サイバー世界のウィザードでちゃんとベルトールの仲間なんだというところに気付きました。新たな六魔候が選ばれるとしたらきっと彼女も入るんだろうな。

 

今回もとても面白かったです。

読書感想2026年2月

2月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:0
ナイス数:60

栞と噓の季節 (集英社文庫)栞と噓の季節 (集英社文庫)感想
猛毒のトリカブトが使われた栞を見つけた堀川と松倉。持ち主を探すうちに同じく栞を追う瀬野と協力することになるが、やがて栞が使われたと思われる事件が起き……。事件を追ううちに毒入りの栞を配って回っている人物がいそうだという展開になったのがちょっとファンタジーチックで面白かったです。登場人物達が吐いている嘘により真相が見えてこないけど、徐々にその嘘が暴かれていくのが面白かったです。主役二人も嘘吐きだったのも驚き。配り手が自分なら上手く出来ると思ったけど結局劣化版だったというのが小市民の瓜野くんを思い出しました。
読了日:02月22日 著者:米澤 穂信
自分をSSS級だと思い込んでいるC級魔術学生 3 (オーバーラップ文庫)自分をSSS級だと思い込んでいるC級魔術学生 3 (オーバーラップ文庫)感想
まずはハッピーエンドで良かったー! 演技と話術で強敵を破ってきたシオンが真の英雄へと歩み出す第3巻。ただあくまで魔晶石や武器や仲間達の支えがあってこその疑似SSS級みたいなもので、武装解除すれば元のC級学生に戻るという限定的パワーアップみたいなのが終わってみてから熱いパターンでした。天真爛漫なリリィが殺されてしまって悲しかったけどラストでびっくり。そういえばユリウスが引っ掛かることを言ってたなとちゃんと伏線はあったけどシオンの怒りに信じてた。最後の「詫びろ」からの「もういい地獄に堕ちろ」は闇堕ち感がいい。
読了日:02月15日 著者:nkmr
仕掛島 (創元推理文庫)仕掛島 (創元推理文庫)感想
とても面白かったです。東川先生の長編は初読み。重厚そうな雰囲気と厚さに怯んでいましたが、主役二人のやりとりがコミカルでユーモアのある世界観がとても読みやすく、展開も仕掛けがありそうだなと予想したところは繋がっていき、その他の謎もそうだったのかと驚けてとても面白かったです。館の秘密や奇想天外なトリックに驚き。主役二人は完全にざーさんとマモで再生されていました(なんなら小早川は白スーツだった)。香苗が本当の息子と共に炎に包まれるところと、二十三年離ればなれだった友人達が再会するシーンは切なかったです。
読了日:02月11日 著者:東川 篤哉
掟上今日子の乗車券 (講談社文庫 に 32-51)掟上今日子の乗車券 (講談社文庫 に 32-51)感想
突然飛び込み営業に回ると言われた親切守は今日子さんと共に目的地のない旅へ出ることに。探偵の居るところに事件ありとばかりに列車や船や様々なシチュエーションで事件に遭遇するのが普段と違って旅ならではで面白かったです。動機については全く語られない事もあったりする今シリーズにおいて第二話のワイダニットに特化した話が珍しくて面白かったです。ラストで邂逅を果たした親切と厄介。厄介の大犯罪者めいた振る舞いが面白かったです。そういえば本人が語り部の時はまともに見えるけど、他人視点から見た厄介って結構ヤバかったなと。
読了日:02月08日 著者:西尾 維新
スパイ教室 side『鳳』 スパイには向かない殺人 (ファンタジア文庫)スパイ教室 side『鳳』 スパイには向かない殺人 (ファンタジア文庫)感想
人気チーム『鳳』のスピンオフ外伝。脅威の暗殺者を追うヴィンド達は潜入先で様々な事件に巻き込まれながらその正体に迫っていく。サブタイトルからしてベストセラー海外ミステリーのパロディだったりして本編よりはミステリー要素が若干強め。しかしそれを解決するヴィンドはやっぱり探偵ではなくスパイとあってその解決方法も「名探偵皆を集めてさてと言い」とはならないのが面白かったです。第三章は列車が舞台とあって有名なミステリーが浮かびましたが、そんな形でオマージュされているとはと真相に気付いた時は面白かったです。
読了日:02月08日 著者:竹町
リコリス・リコイル Gluttony days (電撃文庫)リコリス・リコイル Gluttony days (電撃文庫)感想
アサウラ先生によるリコリコスピンオフ小説第三弾。今回はGluttonyのサブタイトルが示すように大食をテーマにした中編が三本収録。第一話は二郎系ラーメン、第二話はもんじゃ焼き、第三話は冷凍ピザのアレンジ。いずれもアサウラ先生の筆力が遺憾なく発揮されていて読んでいて食欲が刺激されること間違いなし。第一話こそ依頼の謎が物語としてありますが、残り二編は食事シーンが中心。第三話はunremarkableの通り平凡な喫茶リコリコでの一夜がほのぼのしました。閉園後のデスニードラウンドで銃撃戦はなかったかー。
読了日:02月08日 著者:アサウラ
Fate/Labyrinth (角川文庫)Fate/Labyrinth (角川文庫)感想
蒼銀のフラグメンツで愛歌は好きじゃなかったけど、ちょっとだけ好きになった作品。ラストでノーマに根源の力を貸すのは熱くてズルい。他の作品では殺し合う方が多くパーティープレイらしい共闘もないサーヴァント同士が連携して戦う姿は新鮮で面白かったです。途中からグレイが登場してびっくり。そうなると幕間の手記は二世か? と作品同士の繋がりも楽しめました。最後はモンスター図鑑があって楽しいなと思ったらあとがきで桜井先生がフォーチュン・クエストが好きだったとおっしゃっていて納得。これは入れようと決めてたんだろうな。
読了日:02月01日 著者:桜井 光

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