早坂先生の作品にはいつも驚かされてばかりですが、やっぱり今回も奇想天外な真相に驚きました。
以前舞台が宇宙空間だったというミステリを読んだことがあるので館で目覚めて周りのものが浮いている状態に実は魔法じゃなくて無重力で浮かんでるんじゃないかとは予想。ファンタジー世界と思わせて科学的な論理で驚かせるのはありそうかなと。
結果として当たってはいましたが物語の展開的には地球平面説の地球の端から落ちているというのは推理できなくて残念。平面の地球を風の魔法で宇宙まで飛ばしてるのかなと推理してました。
さらにＶＲだと思っていた世界が実は現実というどんでん返しに驚き。宇宙ステーションまで持ち出すスケールのとんでもなさには、いやこういうシリーズだったわと再認識させてもらいました。
輔が幽人を刺してしまったと思ったときはヒヤリとしましたがさすが名探偵とその助手。真相を見抜いて手を打っていたところがさすがでした。
