マクドナルドがヘルシーなハンバーガーを食べたいかというアンケートに肯定的な意見が多かったので実際発売したところ全然売れなかったということがあり、人間は合理的だと頭で分かっていても行動がそれに伴うとも限らないという例でありこういう事例を踏まえたのが行動経済学だみたいな話を聞いて興味を持ったので読んでみました。
カクテルパーティー効果やサンクコスト効果(コンコルド効果の方が聞き馴染みがありました)といった聞いたことのある言葉もあればヒューリスティックやプロスペクト理論といった初めましての言葉も勉強できて面白かったです。
経済学は演繹 法的、行動経済学は帰納 法的というのは最近ミステリで例えるなら演繹法は推理したシナリオに基づいてその証拠を固めていくやり方、帰納法は数々の手がかりを集めその中から推理を組み立てていくやり方というのを読んだところなのでなんとなくイメージが出来ました。
用語の説明やどんな効果なのかを読んできて第四章で実際どんなことでそれらが使われているのかの事例が紹介されていて、テレフォンショッピングやクラウドファンディングがなぜ流行るのかというのが論理的に分かって面白かったです。
こうして見るともう色んな事が心理的な効果も計算した上で使われているんだなというのが分かって面白かったです。