【感想】ビブリア古書堂の事件手帖 Ⅳ ~扉子たちと継がれる道~

ネタバレあり

 篠川家三代に渡る謎が解かれる長編で一本の映画を見たような満足感がありました。

 とある資産家のパーティーに栞子と共に招かれた大輔。そこには娘の扉子と義母の智恵子も参加しており篠川家とある古書にまつわる物語が彼女達の口から語られる。

 智恵子と栞子の父でもある登との出会いも描かれていて、頬を染める智恵子を見た時は普段フィクサーとして暗躍するグランマにもこんな甘酸っぱい青春時代があったのか! とビックリ仰天しました。でも普段は淡々としているのに必要な時は人当たりが良く、利平に可愛くおねだりしたり上手くいったら妖艶な笑みを浮かべるところなんかはさすがグランマこの頃からやり手だったんだなと思いました。

 兼井が病床から本を求めた理由が妻にプレゼントするためで、あの世で感想を聞くから死ぬまでに読めと言う場面が泣けました。

 エピローグ、ここに至るまでの物語が語られ健蔵も亡くなった後の兼井家に再び鎌倉文庫の蔵書が集まり栞子達の三冊が加わり利平が懐かしいとこぼす場面にこの本達の物語に関わってきたたくさんの人々の想いを感じて泣けました。